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奄美の水辺の生き物が生息しやすい池に!台風による土砂堆積を急いで取り除きたい

カテゴリー:自然・環境 

main_img 達成

寄付金額 7,231,000

103.3%

目標金額:7,000,000

達成率
103.3%
支援人数
89
終了まで
受付終了

鹿児島県大和村(かごしまけん やまとそん)

寄付募集期間:2021年8月13日~2021年12月31日(141日間)

大和村

プロジェクトオーナー

ここ水辺の広場は、大和村が保有する森林公園 奄美フォレストポリスの一部であり、世界自然遺産のコア地域と隣接する場所にあります。
この場所は、その昔、集落があった跡地を利用して、森林浴や自然体験学習ができるよう整備した公園です。緩やかな流れと安定した水量の池が整備されており、人工的に作られた環境とはいえ、このような止水性のある水辺環境が奄美大島の中では希少な場所です。この池には、水生植物やトンボなどの昆虫が多く生息し、子どもたちの昆虫観察の場として人気があります。

しかし、近年の豪雨や大型台風などの影響により、この水辺の一部は土砂が堆積し、通常行っている管理では整備できない状況下になってしまいました。
水辺が陸地化することに比例して以前から住んでいた動植物の生息域が脅かされている状況です。もとは人が手掛けた公園とはいえ、多種多様な動植物が住み、生物多様性の一端をになう貴重な場所でもあるため、生きものが安定して生育、生息できる環境を取り戻したいと考えています。

水辺の広場が再整備がされたら、奄美の世界自然遺産登録のクライテリア(評価基準)である「生物多様性」を体験できる公園として地域住民や観光客で訪れた方々に「生物多様性」を感じていただきたいです。そして、人々の心を癒す水辺、環境教育も提供できる公園にしたいと考えています。
この事業に賛同する皆様から寄附を集め、みんなで作った公園にしたいと考えています。

世界自然遺産の評価基準である「生物多様性」を体験できる公園を作りたい!

その公園が、「奄美フォレストポリス」です!

奄美フォレストポリスキャンプ場 バンガロー
マテリヤの滝 滝つぼが丸く、正午には頭上から射す日で水面が輝く

奄美フォレストポリスは、4棟のバンガロー(デッキ×BBQ台付き)とテントサイト・キャンプサイトからなる宿泊施設です。奄美の世界自然遺産といえばここでの宿泊がマスト!・・・と言ってもらえるような施設にしていきたいという思いで紹介しています。
さて、この施設は、キャンプ場とマテリヤの滝が世界自然遺産エリアに指定されています。マテリヤの滝や湯湾岳までハイキングに行ってもよし!森に身を投じ感じるのは、まず森の声の賑やかなこと!セミ、鳥、川のせせらぎ、風で木の葉が揺れる音。
こんなにも生命に満ち溢れているものかと感動するでしょう。足元に目を向けると、苔の、草木の、木々の緑に日々の生活にがんじがらめの脳が安らぐのを感じることができましょう。

夜の森はさらに別世界が広がっています。奄美の生きものは夜行性が多く、アマミノクロウサギ、ケナガネズミ、アマミヤマシギをはじめ、様々な生きものに出会うことができます。
また、目線を上げると満点の星空が夜空を彩り、そのすばらしさに思わずため息がこぼれてしまいます。奄美の森に泊まる意味はとても大きいのです。

ビオトープが危機!?奄美フォレストポリス「水辺の広場」の土砂堆積

当公園の中にある、水辺の広場は、トンボなどの水生昆虫や水生植物の重要な生息地となっています。池の周りは自然石で縁取りし、池底に砂利を敷き詰め、奄美の在来種の生息、生育地として好条件が整うよう整備をしました。
しかし、時にはアメリカハマグルマやホテイアオイなどの外来種が繁茂したり、大雨による土砂の堆積といった危機にも見舞われてしまいます。

ひとの手で守ってきた生きものの生息地

外来種駆除をするボランティアの様子
ヤゴ

大和村では、生きものにとって良好な環境を維持するためにボランティア活動で定期的なメンテナンスを実施しています。年に数回、たくさんの生きものがいるためあえて重機は入れず、手作業での原状回復をしています。
このボランティア活動は、外来種駆除や土砂の撤去などが主な作業内容で、大変な重労働ですが、そこに住み着いた生きものたちを観察することが喜びとなっています。絶滅危惧種であるミカワタヌキモやシリケンイモリ、トンボのヤゴ、時には大きなオットンガエルといった様々な生き物に出会うことができます。

「自然の形態に近い池×飛来する多種多様な生物×人の手による環境保全活動」このサイクルでビオトープを目指しています。

奄美の自然は世界の宝

アマミノクロウサギ
アマミイシカワガエル
アマミヤマシギ

今から約一万年前、人類が文明を築き上げる頃に奄美大島を含む琉球列島は現在の島々の状態になったといわれています。大陸移動によって押し出され隆起した島が奄美大島です。島の周囲はリアス式海岸に囲まれ、最高峰・湯湾岳は実に694.4mと小さな島にしては起伏の激しい地形となっています。そして、黒潮の潮風に乗って湿気を帯びた温かい空気が、豊富な雨をもたらし深い森を育みました。そこには、独自の進化を遂げた様々な生きものが生息しています。
 
奄美フォレストポリスは、そんな深い森の一部であり湯湾岳の裾野に位置しています。奄美を代表するアマミノクロウサギやルリカケス、オオトラツグミといった固有種は奄美を訪れたらまず会いに行きたい動物たちです。
絶滅危惧種に指定されているオーストンオオアカゲラのドラミングなども聞こえたら嬉しくなりますよね。その他に美しい昆虫もたくさんいます。ブーンと飛んでくるとキャーと避けがちですが、よく見ると希少種!なんてこともあります。
奄美フォレストポリスはそういった生物多様性がひしめく森の中にあります。
一つひとつの生きものや環境に五感を研ぎ澄ませば、きっと奄美の魅力を垣間見ることができると思います。


本公園を整備することは、こういった希少な生きものたちを守る事に繋がり、世界に誇れる日本の自然遺産の保護に繋がると考えております。
また、生物多様性を体現できる公園として整えたあとは、多くの方々の心を癒やしたり、課外研修などが行える環境教育を提供できる場所として提供できる
大変意義のある活動であると信じております。

寄付金の使い道

奄美の世界自然遺産の評価基準である「生物多様性」を体験できる公園を目指して

頂いたご寄付は、近年の豪雨や大型台風などの影響により堆積した土砂を取り除き、池を再整備する工事費用に活用させて頂きます。

目標金額:700万円


【事業スケジュール】
2022年より、順次工事着手してまいります。

役場担当者からのメッセージ

写真

人間も自然から受け入れられ、自然の一部と思ってもらえるような、そんな存在でありたい。そして、人間の英知で自然のルールを読み解き、お互い住み心地の良い島にしていきたい。奄美が形成される大きな時の流れのこの一瞬に私がいます。そのことを胸に秘めて、あらゆる生いきものが共存できる生き方をしていきたい。そして、周りのみんなが共存しやすい社会となるようにお手伝いしていきたいと思います。

ご支援いただける皆様へ

大和村長 伊集院 幼(いじゅういん げん)

本年7月26日に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が世界自然遺産に登録されました。奄美の自然が世界に認められ、誇らしい気持ちと同時に、先人達から引き継いだこの自然環境を我々は次の世代へ引き継がなければならないと、強く責任を感じております。
その重要な地域のひとつである奄美フォレストポリスは、本村が整備した森林浴公園で、「ふれあいゾーン」「渓流ゾーン」「水辺のゾーン」からなり、森林浴や自然体験、生き物観察などができる施設として、様々な世代の方に年間を通じてご利用いただいております。
奄美フォレストポリスの魅力や奄美の自然のすばらしさをより多くの方々に知って頂けるよう、本GCFにご賛同いただきご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

ふるさと納税で
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ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

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結果:-

  • 2023年05月01日 16:51

    整備完了のご報告

    昨年度の春から約1年間、皆様からご寄付頂いた資金をもとに、水辺の広場の池を整備し、このような姿に復活しました。
    土砂や草の撤去、水路の見直し、外来種を駆除して池の周りに散策する歩道も再整備しました。
    4月になり現場を確認しに行くと、池の周辺では生きものたちが賑やかに動き始めています。池ではすでに10種類近くのトンボが飛び交い、野鳥の姿を観察することができました。奄美フォレストポリスにお越しの際は、ぜひ一度散策してみて下さい。
    大和村ではこの状態を維持し、生きものたちにとってより良い環境になるよう引き続き管理を続けてまいります。
    最後に改めてご寄付いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

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  • 2022年08月25日 14:14

    4~8月までの第一期工事が終了しました

    4月~8月 第一期工事終了しました。
    この5ヶ月、職員の人力や重機を導入し、池と水路の草刈りや、水路の新設、外来種の駆除、取水口の工事を行ってきました。

    草刈りでは、場所によってはショベルカーが入れないので、届かない場所は人力でヘドロと草の根を撤去しました。夏の草は再生が早く、根っこからきれいに除去するしかない!ということで、ヘドロと共に根っこを除去。かなりの重労働でした。

    外来種の駆除では、シュロガヤツリを集中的に除去しました。シュロガヤツリは観賞用や切り花用として持ち込まれましたが、繁殖力が強く、在来の水生植物の生育を脅かします。池の周りのシュロガヤツリを根こそぎ取り、フレコンバッグ6つ分=6トンにもなりました。

    取水口の工事では、泥で埋まった池の取水口をまずショベルカーで掘削。新しいパイプを設置して、周囲の造りも変えました。これによって、池に水が入り、本来の池らしい姿を取り戻しました!しかし、夏ということもあって水量が思っていたほど多くなかったため、今後は近くの川から取り込むための工事を行う予定です。

    8月末現在、池の周りはたくさんのトンボが飛び回り、カエルや野鳥の鳴き声が聞こえています。多くの生き物にとって居心地の良い場所になっていることを祈っています。

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  • 2022年07月11日 16:28

    水路を短縮&土砂を撤去する工事を行いました

    5~6月の奄美の長い梅雨もやり過ごし、昨年に比べると水辺の広場は見違えるように美しい姿を見せてくれています。
    さて、最近は重機を入れて池の工事を行っていました。工事ではグネグネした水路を埋めて、長さを短縮したことで、水が滞ることなく流れるようになりました。さらに、写真左右に見える池にたまった土砂も取り除きました。土砂の詰まっていた取水口の工事も行い、詰まることなく水が入るようにしました。今後は隣の池とバランス良く水が取り込まれることを目指します。

    さて、7月中旬になりトンボの繁殖時期になったので、一旦工事はお休みです。夏まっただ中ですが、トンボたちは徐々に数を増やし、最近は多くの種類をみることができます。次回は、奄美特有の生き物の紹介などもできたらと思っています。お楽しみに!

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  • 2022年04月11日 10:44

    プロジェクトが始動!まずは池の状態を明らかに

    晴天の4月7日~8日、とうとうプロジェクト開始。まずは池の状態を明らかにするために、大和村役場の職員を中心に草刈りと、刈った草の運搬を行いました。かつては草ぼうぼうで野原のように見えていた水辺の広場ですが、草をなくして見ると……意外にも水が溜まっている場所がありカエルやイモリ、ハブが生息していました。土砂で埋まっている場所もありますが、深いところは腰ほどまでも! 草刈り作業を行った方々はなかなか苦労されたようです。
    今回の作業で、水面が露出したことにより、今後はトンボが産卵しやすくなったり、アメンボやミズスマシなどの生息域が広がったりすることが期待されます。

    さて、これから池を掘削をしていくのか、池の淵を整備して水位をあげるのか、専門家に相談しながら進めていく予定です。
    公園らしく見晴らしのよい景観になりました。もし大和村に来る機会があったら、のぞきにきてくださいね。

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  • 2022年01月13日 11:51

    大和村のGCF達成! ありがとうございました!!

    奄美フォレストポリスにある「水辺の広場」を再整備するために、大和村が寄付を集めていたふるさと納税を利用したクラウドファンディングですが、なんと昨年末に目標700万円を達成いたしました!
    寄付やSNSで応援してくれた皆様、本当にありがとうございました。これからは、整備の様子も随時お知らせしたいと思います。
    取り急ぎ、お礼申し上げます。ありがとうございました!

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鹿児島県大和村

大和村は世界自然遺産に指定された湯湾岳を背に、海沿いの11集落からなる小さな村です。各集落の伝統行事が色濃く残り、山や海からの恩恵を受けた暮らしをしています。集落内や山のあちこちに畑があり、スモモやタンカンといった果物が多く生産されています。また、高倉が連なる群倉が現存したり、ウミガメが産卵にきたりと自然と文化が調和した風景もたくさん見られます。最近では、その特色を活かした体験型の観光が盛んです。