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大村市歴史資料館特別展 応援プロジェクト~近代女子教育・知的障がい児教育の先駆け、 石井筆子の業績を全国に!~

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

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寄付金額 582,000

58.2%

目標金額:1,000,000

達成率
58.2%
支援人数
29
終了まで
受付終了

長崎県大村市(ながさきけん おおむらし)

寄付募集期間:2021年7月19日~2021年10月16日(90日間)

長崎県大村市 大村市歴史資料館

プロジェクトオーナー

明治から昭和初期にかけて、女子教育や知的障がい児の教育・福祉の先駆者として活躍した石井筆子。大村藩(長崎県大村市)の武士の娘として生まれ、日本初の知的障がい者のための教育・福祉施設「滝乃川学園」でその教育・福祉にも貢献しています。

2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」は、渋沢栄一が主人公です。石井筆子は大河ドラマの主人公である渋沢栄一や、女子英學塾(のちの津田塾大学)の創立者・津田梅子とも関わりの深い人物です。
彼女の業績の大きさに比べてその知名度は高くありません。大河ドラマで渋沢栄一が取り上げられるこの機会に顕彰事業の一環として、講演会や展示会を実施し、市内の小・中学校での先人の顕彰を通じた「ふるさと教育」の一つとして、学校教育にも取り入れることを考えています。

社会的弱者と共に生きた筆子の理念や業績を、彼女のふるさとである大村市から多くの皆様へ発信したいと考えています。皆様からご支援・ご協力いただけますと幸いです。

近代女子教育・知的障がい者福祉の先駆者 石井筆子

石井筆子とは?

石井筆子(滝乃川学園所蔵)

石井筆子(1861~1944)は、大村藩士の渡辺清の娘として生まれ、明治から昭和初期にかけて近代女子教育、知的障がい児教育の先駆者として活躍しました。

海外留学や友人・外国人たちとの交流を通じて人権を学び、女性の自立・権利向上に貢献した人物です。
自身の子供が知的障がいを持っていたこともあり、石井亮一が主催する「滝乃川学園」に預けていた経緯から、晩年は滝乃川学園で知的障がい児の教育・福祉にも貢献しています。
また、津田塾大学の創設者でもある津田梅子と共に華族女学校の教師をしていたこともあり、皇族や渋沢栄一とも関わりの深い人物です。
筆子の業績は、封建社会の思想、慣習が根強く残る時代にあって画期的なものでした。彼女が取り組んだ社会的課題は、現在でも通じる重要なものです。

左:渋沢栄一 右:津田梅子 (国立国会図書館「近代日本人の肖像」)

石井筆子を多くの人に知ってもらいたい!

石井筆子の業績に対して知名度が低い

左:石井亮一(滝乃川学園創設者) 右:石井筆子 (滝乃川学園所蔵)

女子教育や知的障がい児の教育・福祉での業績の大きさに比べて石井筆子の知名度は高くありません。
2000年代に彼女に関する書籍や、筆子を主人公とした映画も公開されてはいますが、
その後筆子の理念や業績を伝える媒体も少なく、全国的に認知度が低い状態です。

石井筆子の理念や業績は、社会的弱者の権利が議論される現代社会にも通じるものです。このことを多くの方に知っていただけるよう、彼女を支援した人々とのつながりを伝える展示会を開催いたします。
展示会の他にも、筆子の業績を振り返る講演会を開催し、その理念の顕彰を行う予定です。

石井筆子の展示会・講演会を通じて実現したいこと

学校教育における「ふるさと教育」への活用

全国的な認知度を高めることも目的のひとつですが、その理念や実践を継承することが必要です。
そこで、大村市の子どもたちへ石井筆子の業績・理念を伝える「ふるさと教育」の実施を目指しています。

展示予定資料 渋沢栄一との集合写真 (滝乃川学園所蔵)

展示予定資料 クララ・ホイットニーが筆子に贈ったビーズの財布 (滝乃川学園所蔵)

展示予定資料 大正皇后下賜の十字架 (滝乃川学園所蔵)

福祉や男女共同参画社会への促進

展示予定資料 静修女学校の教職員と生徒 (滝乃川学園所蔵)

石井筆子は近代女子教育者の一人でもあります。
女子教育振興組織の「大日本婦人教育会」の創設に関わったり、聖公会のミッションスクール静修女学校の校長に就任するなど、女子教育において多くの業績を残しています。

女子教育が確立されていなかった当時、筆子の取り組みは女性の自立を促す先進的なものであり、現在の「男女共同参画社会」に通じるものがあります。
筆子の展示会・講演会を通じ、大村市から福祉や男女共同参画社会への理解促進を目指します。

寄附金の使いみちについて

・展示会の開催にあたり、専門業者による展示資料の輸送、展示図録の作成に使用いたします。
・石井筆子の業績の周知活動の予算として使用いたします。

寄附者のみなさまへ

大村市 市長 園田 裕史(そのだ ひろし)

写真

知的障がい児教育のパイオニア「石井筆子」を知っていますか?
間も無く開幕する東京2020オリンピック・パラリンピック、その大きなテーマは「D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)」、多様性と調和の精神です。
ダイバーシティは「多様性」「一人ひとりのちがい」、インクルージョンは「包括・包含」「受け入れる・活かす」という意味を持ちます。
多様な人々が互いに影響し合い、異なる価値観や能力を活かし合うからこそイノベーションを生み出し、価値創造につなげることができます。
「違いを知り、違いを示す」、つまり互いを理解し、多様性を尊重するからこそ、個々の人材が力を発揮できる。
そのことを日本で最初に実践した一人の女性がいます。その女性こそ大村市が輩出した知的障がい児福祉・教育のパイオニア「石井筆子」です。
今回の石井筆子特別展は、近代女子教育や知的障がい児福祉に尽力した筆子の功績を振り返るとともに、同時代で活躍した、NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公で、滝乃川学園の理事長を務めた渋沢栄一や、共に女子教育に尽力した津田梅子などの人物たちとの関係も取り上げ、近代の歴史の中で、本市が誇る石井筆子をもっと知ってもらえればと考えておりますので、是非ともご支援をいただきますようお願い申し上げます。

市民の声

大村市民向けの展示会や講演会でアンケートを実施したところ、
多くの皆様より「もっと石井筆子を取り上げてほしい」とのお声をいただきました。

大村市民の皆様の想いもあり、本プロジェクトを立ち上げました。
筆子の理念や業績を彼女のふるさとである大村市から発信し、大村から全国へ「人に優しい社会」の実現のため、皆様からご支援・ご協力いただけますと幸いです。

  • 2021年11月10日 10:00

    大村市歴史資料館特別展 応援プロジェクトへの御支援に対するお礼

    「大村市歴史資料館特別展 応援プロジェクト~近代女子教育・知的障がい児教育の先駆け、石井筆子の業績を全国に!~」は、10月16日に受付が終了しました。多くの皆様に御支援を賜り、心から感謝を申し上げます。
     大村市歴史資料館では、多くの皆様のご支援により、令和3年10月16日(土)から特別展「石井筆子と近代の群像」を開催することができました。翌週の23日には、東京の滝乃川学園の石井亮一・筆子記念館の館長の米川覚様を講師に、石井筆子と滝乃川学園の歴史をお伝えする郷土史講演会も開催しました。
     御協力いただいた寄附金は、滝乃川学園が所蔵する歴史資料の輸送経費や講演会の講師謝礼等に活用させていただきました。
     特別展は令和3年11月21日(日)までです。また、歴史資料館の事務室では、今回制作しました特別展の展示図録も販売しています。

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長崎県大村市

大村市(おおむらし)は、長崎県のほぼ中央に位置し、緑豊かな多良山系と、
「琴の海(ことのうみ)」と称されるほど波静かな大村湾に囲まれた都市です。
豊かな自然に恵まれ、世界初の海上空港である長崎空港、大村インターチェンジと
木場スマートインターチェンジを有し交通アクセスの利便性から、大変住みやすく、
人口が着実に増加している県内唯一の市として発展を続けています。
また、九州最大規模の収蔵能力を誇る県立市立一体型図書館が開館し、
九州新幹線西九州ルートの新駅も開業予定で、県央の中核都市としてさらなる発展を目指します。