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生命(いのち)を救う『応急手当!』 応急手当の普及啓発を推進し、尊い生命を救いたい!

カテゴリー:健康・福祉 

main_img 達成

寄付金額 1,061,000

106.1%

目標金額:1,000,000

達成率
106.1%
支援人数
39
終了まで
受付終了

埼玉県さいたま市(さいたまけん さいたまし)

寄付募集期間:2021年10月15日~2022年1月13日(91日間)

さいたま市消防局警防部救急課

プロジェクトオーナー

 さいたま市では、通勤通学人口増加や高齢化に伴い、救急出場件数が増加傾向にあり、救急需要の取組強化が課題となっています。
 けが人や急病人が発生した場合、現場に居合わせた人(バイスタンダー)が応急手当を行うことで救命効果が向上し、治療の経過にも良い影響が現れます。また、救急車が到着するまでに、バイスタンダーが応急手当を行い救急隊に引き継いだことで、尊い命が救われた事例が数多く報告されています。
 救命率の向上や傷病者の後遺症を少しでも軽減するため、さいたま市では適切な応急手当が実施できる人を育てたいと考え、市内にお住まいの方や市内の企業や学校等に対し、応急手当講習を無料で実施しています。
 皆様からいただきました寄附金は、応急手当講習に係る経費の一部に充ててまいります。講習を充実させ、一人でも多くの命を救うため、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

さいたま市の課題

 さいたま市の救急出場件数は、通勤通学人口増加や高齢化により増加傾向にあります。今後、更なる高齢化により救急出場件数の増加が見込まれることから、救急需要対策に取り組む必要があります。また、救急現場に居合わせた人によって行われる応急手当は、救命効果を高めるために重要であり、更なる応急手当の普及啓発が必要です。

さいたま市の救急出場件数と搬送人員の推移

応急手当の重要性

 “もし目の前で人が倒れたら” “それがあなたの愛する家族だったら”
 みなさんは命を救うための行動を起こせますか?
 目の前で倒れた人がいた場合、バイスタンダーによる応急手当がとても重要です。突然の心停止を起こした傷病者に対し、バイスタンダーが応急手当を実施するかしないかで、生命予後(その後の経過)が大きく左右されます。
 119番通報してから、救急車が現場に到着するまで、さいたま市の平均では約8.5分(令和2年中)かかります。下図は救命曲線と言い、心停止した傷病者の救命の可能性を表したグラフです。8分のところを見ると、バイスタンダーが応急処置をしなかった場合の救命の可能性が約10%であるのに対し、救命処置を行った場合は約22%と2倍以上の差があります。

 また、下のグラフは、電気ショックを行った場合の1ヵ月後の社会復帰率を表しています。左は救急隊が到着してから電気ショックを行った場合で、右は救急車が来る前にバイスタンダーがAEDを使用して電気ショックを行った場合の1カ月後の社会復帰率です。
 社会復帰率は実に2倍以上も違い、AEDによる電気ショックは、早ければ早いほど効果があることがわかります。

 このように、突然死を減らし、一人でも多くの人の命を助けるためには、バイスタンダーである、市民の方が適切な応急手当を実施することが必要不可欠です。応急手当が実施できる人を増やすため、応急手当講習を充実させていく必要があります。

応急手当講習について

 本市では、市民や市内への通勤・通学者に無料で応急手当講習会を開催しており、市立小中学生が授業で応急手当の重要性やAEDの使い方を学ぶ機会なども設けながら、毎年約5万人の方に講習会に参加していただいています。
 しかし、市内救急現場での応急手当実施率は58.0%であり、この数値は東京都を含む全国の政令指定都市の中でも、まだまだ十分高いと言える状況ではなく、今後も継続して講習会を実施し、さらに応急手当を普及させていく必要があります。

※ 応急手当実施率とは、救急隊が搬送したすべての心肺停止傷病者のうち、心肺停止に至った原因が心原性(心筋梗塞や致死性不整脈など心臓に原因があるもの)であり、且つ、その場に居合わせた市民等が心肺停止に至った状況を目撃しており、応急手当が実施されていた割合。

講習の様子

救命の連鎖(チェーン・オブ・サバイバル)

 急変した傷病者を救命し、社会復帰させるために必要となる一連の行いを「救命の連鎖」といいます。構成する4つの輪が素早くつながると救命効果が高まります。
 1つ目の輪「心停止の予防」とは、成人の場合は、心筋梗塞や脳卒中などの初期症状に早く気付き、救急車を要請することを指します。
 2つ目の輪「早期認識と通報」とは、心停止の可能性を認識したら、大きな声で協力者を集め、119番通報とAEDを持ってくるように依頼することを指します。
 3つ目の輪「一次救命処置」とは、特殊な医療器具を必要とせず、特別な資格がなくても誰でも行える処置を指します。例えば、心肺蘇生法やAEDを用いた電気ショック、気道異物除去等です。
 4つ目の輪「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」とは、救急隊や医師が行う救命処置のことです。

【救命の連鎖が素早く繋がったことにより社会復帰に繋がった事例】

救命の連鎖の実例「体験者のコメント」

【発生時の状況】
 50歳代のTK部長は、大きな持病もなく、日々精力的に仕事に取り組まれ、周囲からの人望も非常に厚い方です。
 2年前の4月のある朝、出社されて「あついな」とひと言発した直後に突然、意識を失い倒れました。その後、みるみる呼吸が弱くなり、顔色も青白くやがて呼吸も止まってしまいました。
 (その場に居合わせた藤井さんからのお話です)

⑴ 応急手当を受け社会復帰した男性のコメント(50歳代 TKさん)

 倒れた日を含めて1週間ほど前の記憶も無くなっており、当日の状況は全くわかりませんが、病室で意識が戻り、家内と話をした時に家内が涙目になっていたことを覚えています。医師の説明も含め1秒でも早い対応が重要な場面であり、今回はその場に居合わせた方々の応急手当が適切だったことを知り、一人でも多くの方が応急手当を行えるようになると多くの命や後遺症で苦しむ方を減らすことができると思います。今回、応急手当を実施してくれた同僚からも「講習を受けていたから動けた」という話を聞きました。応急手当講習を受講することでその場での一歩を後押しするのかと思います。
 是非、多くの方が講習を受けて、多くの場所にAEDがある地域が増えることを願います。
 お陰様で、旅行やゴルフをしたりすることも可能になり、コロナが流行している今はあまり行けていませんが、元の体に戻ることができ、大変感謝しております。

⑵ 応急手当に携わられた藤井さんのコメント
※藤井さんは、講習を受けていませんでしたが、今回のことを受けて率直なコメントをいただきました。

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 「目の前で起こっている圧倒的な状況に 私一人では 何もできなかった」
 「同僚と 床に移動して ネクタイ・ベルトをゆるめた」
 「AEDを貼付するのも初めて」
 「講習受講済みだった竹島課長、伊勢さんからの指示もあったから行動することができましたが、普段からAEDのある場所や竹島課長、伊勢さんのように応急手当講習を受講すべきだと痛感しました。」
 「私自身は、サポートを行ったに過ぎませんが、この経験での何よりもの救いは、TK部長が後遺症なく職場復帰されたことです。」そして「今回の一件を受け、私だけでなく社をあげて救命講習を受講しました」
 「弊社社員だけでなく、自分の家族、これから出会っていくすべての方々に“命の大切さ”を伝えていく存在になりたいと思います。」

⑶ 現場に駆け付けた救急隊員のコメント

 「接触したときはまだ心肺停止が続いていましたが、この方は救命できると感じました。多くの心肺停止に陥った傷病者を見てきた中で、これだけ条件がそろっていることも珍しく、バイスタンダーによる適切な応急手当がなされたことは、すぐにわかりました。我々が引継いで数分後には、自己心拍が再開したことを覚えています。
 経験上、心肺停止に陥ってから救急要請を受けた場合、傷病者を救命できるときは、必ずバイスタンダーによる応急手当があります。
 実際に目の前の人が心肺停止になったとき、応急手当をすることを難しく感じる方も多いでしょうが、手当とは手を当てるところから始まり、倒れた人を心配に思う気持ちが、勇気に変わります。その勇気を行動に移すには、経験が必要です。応急手当講習を受けた経験が、いざというときの行動に変わると私は思います。」

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⑷ 救命処置を施したドクターカー医師(平澤医師)のコメント

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 「心拍が再開していましたが、昏睡状態で危険な状態でした。再び心肺停止に陥るのを防ぐため迅速に救急車内へ収容後、すぐさま気管挿管を実施し、心肺停止の原因検索を行いながら病院へ向かいました。心停止に陥ると、たとえ一度蘇生してもその後亡くなってしまう、あるいは重篤な脳の後遺症が残ってしまう患者さんがたくさんいます。病院でどれだけ高度な治療を行っても手遅れの場合も多く、市民の皆さんによる最初の応急手当がいかに重要か、日々痛感しています。
 同僚の方の適切な救命行為がなければ、亡くなっていたかもしれません。救命講習を受けた方々により救われる命が確かに存在すると、改めて感じられた一件でした。」

寄附金の使途

 さいたま市消防局は、市民の生命等を守るため、消防活動能力の向上だけでなく、火災や災害予防のための指導や、応急手当の普及啓発なども行っています。

 このプロジェクトの寄附金は、応急手当講習に係る経費(訓練用AEDや訓練用人形の購入費用など)の一部に活用します。今後も応急手当講習を充実させ、一人でも多くのバイスタンダー救助者を養成するため、ご支援をお願いします。

※目標金額に達しない場合、また、目標金額以上の寄附が集まった場合でも、上記の使い道に活用させていただきます。

さいたま市消防局紹介動画(さいたま市誕生20周年記念)

寄附者の皆様へ

■さいたま市長 清水 勇人

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 わが国の突然死は、年間約10万人のうち約6割は心臓に原因(いわゆる心臓突然死)があるといわれ、これは約9分に一人が心臓突然死で亡くなられていることになります。
 この心臓突然死を防ぐために必要になるのが、その場に居合わせた方によるAEDを用いた電気ショックを含めた応急手当です。
 みなさんは、AEDの使い方や心臓マッサージの方法をご存じでしょうか?
 実際の救命事例に携わられた方のコメントにもありましたが、”応急手当講習を受講したから動くことができた”という言葉からも、AEDがあってもその使い方や心臓マッサージ等の応急手当の正しい手順や方法を知らなければ、助けたくても結果的に何もすることができずに救急隊を待つだけになってしまうかもしれません。
 本市の救急隊員からは「応急手当に最も重要なことは、“行動を起こすための勇気”であり、応急手当講習は、その勇気を育てる大きな一歩に繋がる」と聞いています。
 まずは目の前の愛するご家族、大切な友人や同僚の尊い命を守るため、ご自身にとって何ができるのかを、しっかりとイメージすることが大切ではないでしょうか。 
 そのためにも、ひとりでも多くの方に応急手当講習を受講していただくことを望みます。
 応急手当の普及啓発事業への推進に取り組むとともに、本事業の充実化をはじめ社会全体での救命意識の高揚及び安全安心な街づくり発展のため、皆さまのご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。

  • 2022年03月24日 12:00

    たくさんのご支援、ご協力本当にありがとうございました!

    日頃より、さいたま市の応急手当普及啓発事業にご支援、ご協力をいただき誠にありがとうございます。
    このたび、令和3年10月15日から令和4年1月13日までの91日間における本プロジェクトに対し、45人の方からのご賛同を賜り約140万円のご寄附をいただきました。
    ご支援いただいた皆様には、心より感謝申し上げます。

    皆様からいただきました寄付金につきましては、応急手当講習に係る経費の一部として大切に活用させていただきます。
    救急蘇生法は、自分の大切な家族、友人、そして隣人の生命(いのち)を守るために必要な知識と手技になりますので、一人でも多くの方に応急手当講習を受講していただきたいと考えております。
    本市における救命率の向上及び傷病者の後遺症軽減につなげるため、応急手当普及啓発事業の推進に取り組んで参りますので、引き続き、ご支援とご協力を賜りますようお願いいたします。

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埼玉県さいたま市

  • GCFとは?

このプロジェクトへの応援メッセージ

  • 母がお世話になってます!
    みんなが安心して過ごせますように。

    2022年1月6日 13:36

  • 誰もが、命のバトンを協力してつなげられる、安心、安全なさいたま市で、あり続けることを願っています。いつも、応援しています!!

    2021年12月24日 12:29

  • 誰もが、命のバトンを協力してつながられる、安心・安全なさいたま市で、あり続けることを願っています。いつも、応援しています!!

    2021年12月24日 10:50

  • さいたま市からのあすかちゃんモデルにより日本の救命処置を変えてゆきました。これからも応援しています。

    2021年12月9日 20:00

  • 応急手当の普及促進の為に、AEDトレーニング機を使用しての活動に感銘を受けました。

    2021年12月9日 18:30

  • さいたま市が、政令指定都市の中で1番救命率の高い市になっていただきますよう、微力ながら応援させていただきます。

    2021年12月8日 23:26

  • 1人でも多くの命を救ってください

    2021年11月26日 17:46

  • ぼくだって、故郷さいたま市のために、少しでも役立ちたいんだ!

    2021年11月16日 19:53

  • このようなプロジェクトを実施して多くの命を救うために力を入れている市だと分かり私もさいたま市に住みたいと思いました。救命率向上に向けて頑張ってください!!

    2021年10月28日 19:47

  • 安心して暮らせる街づくり!
    とても良い取り組みだと思います!
    応援しています。

    2021年10月24日 22:39

  • 一人でも多くの大切な命が救えることを願ってます

    2021年10月24日 21:41

  • さいたま市消防を応援します!!

    2021年10月23日 18:59

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