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ドイツ人捕虜との100年を超える絆を世界に伝えたい!博愛の歴史を次世代につなげる展示施設~豊の部屋~の開設を応援しよう

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

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寄付金額 464,158

46.4%

目標金額:1,000,000

達成率
46.4%
支援人数
15
終了まで
受付終了

徳島県鳴門市(とくしまけん なるとし)

寄付募集期間:2021年10月1日~2021年12月29日(90日間)

タグ:

徳島県鳴門市

プロジェクトオーナー

鳴門市大麻町(当時の板野郡板東町)には、第一次世界大戦時にドイツ兵を収容した『板東俘虜収容所』がありました。所長の松江豊寿の方針で、ドイツ人捕虜の人権を尊重した収容所の在り方は、地元住民とドイツ兵との心温まる交流を生み、今もなお鳴門市が誇る歴史的なエピソードとして語り継がれています。

そんな板東俘虜収容所での板東の人たちとドイツ人捕虜の人たちの100年を超える絆や想いを受け継ぎ、交流の輪を次世代に広げていくことを目的に、令和4年5月の展示施設開設に向けて準備中の『板東俘虜収容所の交流を伝える会~豊の部屋~』を応援するため、クラウドファンディングに挑戦します。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

100年を超えて繋がるドイツとの交流

板東俘虜(ばんどうふりょ)収容所

1914年(大正3年)に起きた第一次世界大戦。
日本に送られた約4,700人のドイツ兵捕虜のうち約1,000人が、1917年(大正6年)に鳴門市大麻町(当時の板野郡板東町)にあった板東俘虜収容所へと集められました。

博愛の精神と温かな交流

写真

所長の松江豊寿による収容所の運営方針は、戦時中では異例の『自由』にあふれたものでした。

捕虜たちに可能な限り認められた自主的な生活や、四国八十八ヶ所霊場の一番札所がある土地柄、住民に根付いたお接待を重んじる心が、地元民とドイツ兵捕虜の間に互いを尊重する温かい交流を生みました。

やがて、広がる交流の輪は文化・芸術など様々なところで花を咲かせ、1918年6月1日、ドイツ兵捕虜によるベートーヴェン「第九」交響曲のアジア初全曲演奏に繋がります。

——これが鳴門市で今日も続く日独交流の礎、100年を超える絆の物語の始まりになったのです。

その人は「宝物だ」と語った

軌跡を辿って

本プロジェクトの発起人である林 瑞子(はやし よしこ)さんの祖父、林 豊(はやし ゆたか)さんは当時の板東俘虜収容所で郵便配達員として働く15歳の少年でした。

林 豊(はやし ゆたか)

プロジェクト発起人である林 瑞子さんの祖父。
板東俘虜収容所で郵便配達員として働いていた(当時15歳)。
手紙はドイツ兵捕虜にとって祖国の家族との唯一の繋がりであったことから、豊さんは『メッセンジャーボーイ』と親しまれ、ドイツ兵捕虜と密に交流を行った。

豊さんはドイツ兵の若者が捕虜として暮らしていた時の喜怒哀楽を目の当たりにし、生き証人として多くの人にその経験を伝えていきたいという思いを持ち続けていました。
 
それは、遥か遠い故郷を想い、葛藤し、日々を過ごしていた捕虜たちに、寄り添うように故郷からの手紙を運び続けた豊さん自身の願いでした。

受け継がれた願い

瑞子さんの父、林 啓介(はやし けいすけ)さんは、そんな豊さんの願いに動かされ、ライフワークとして板東で紡がれた交流の歴史の研究を始めました。

写真

啓介さんは、当時はあまり知られていなかった板東俘虜収容所内での交流の史実を調査するべく、精力的にドイツを訪問し、滞在期間中に元捕虜の方を訪ねて取材を重ねました。

帰国後も、ブルーノ・ハーケさんをはじめとするドイツで知り合った方々と文通や交流を続け、得ることができた多くの貴重な資料をもとに、板東の歴史を辿る研究はさらに熱を上げていきます。

20年以上かけて板東俘虜収容所に関する書物を多く残し、当時の知られざる歴史は現代で形を結びました。

林 啓介(はやし けいすけ)

プロジェクト発起人である林 瑞子さんの父。

豊さんの経験から当時の歴史に興味を持ち、元捕虜の手掛けた詩画集の翻訳や、板東俘虜収容内の交流の歴史研究を行った。また、研究の成果は、自ら筆を執った『板東俘虜収容所<第九交響曲のルーツ>』等の出版物中にて語られ、後世に継承されている。

※ 写真はドイツ訪問の折、当時のカール・カルステン西ドイツ大統領に会ったときのもので、本やアルバムなどを見せながら収容所での出来事を説明しています。

林 啓介(はやし けいすけ)

今、私がやるべきことは

奇跡的な出会い、繋がる交流

2018年6月1日、板東俘虜収容所での第9交響曲が演奏されてから100年を迎える記念式典の日。
瑞子さんは、啓介さんが長年交流をしてきたブルーノ・ハーケさんの娘であるスザンネさんと奇跡の出会いを果たします。

瑞子さんは、スザンネさん家族と親交を深め、スザンネさんは「手紙と手紙の縁で結びついた私たちだから」とドイツ製のペンを瑞子さんに贈りました。

林 瑞子(はやし よしこ)

本プロジェクトの発起人。
祖父から父へと継がれてきた板東俘虜収容所での史実を後世に伝えるため、精力的に活動中。

『豊の部屋』の開設を目指して

板東俘虜収容所で実際にあった交流の歴史——
それが博愛に満ちた素晴らしいものであったとしても、『歴史』である以上、語り継ぐものがなければいずれは風化してしまいます。

◆ 板東俘虜収容所の暮らしはどういうものだったのか

◆ 地域住民と捕虜たちとの間に芽生えた交流とは、どのようなものだったのか

時の流れとともに失われつつある『戦時中の歴史を直接知る機会』を、より大きな形として後世に残したい。

瑞子さんは『板東俘虜収容所の交流を伝える会~豊の部屋~』を立ち上げ、集めた貴重な資料や研究成果を公開する場として、展示施設『豊の部屋』の開設を決意しました。

<板東俘虜収容所の交流を伝える会~豊の部屋~について>

板東俘虜収容所の当時の史実を全国の方に知ってもらいたいと、令和3年8月、瑞子さんを中心に当時の関係者の親族が立ち上げた会

●展示施設『豊の部屋』の管理運営
●収容所跡地やドイツ館、板東の地域案内
●史実を伝えるための講演活動
などを通して、今後は市内外を問わず多くの方に地元『板東』の魅力や歴史を伝える活動を行っていく。

なによりも、現在まで続く交流の輪を絶やさないために——

あの日、収容所で郵便配達員として働いていた少年の願いは、時を経て、世代を経て、博愛の輪を広げようとする大きな大きな願いへと膨らんでいったのです。

<寄附金の使い道>

「板東俘虜収容所の交流を伝える会~豊の部屋~」の活動への補助金として、

●ホームページや施設看板、展示資料のパネル化などにかかる費用
●広報活動(チラシ等の印刷物)にかかる費用
●その他、施設の開設費用

などに活用させていただきます。

【目標金額に達しなかった場合の寄附金の取扱い】
目標金額に達しなかった場合も、本プロジェクトへの補助として活用させていただきます。

【目標金額を超えた場合の寄付金の取扱い】
目標金額を超過した寄付金についても、本プロジェクトへの補助として活用させていただきます。

鳴門市長 泉 理彦からのメッセージ

写真

鳴門市長の泉 理彦です。
鳴門市大麻町には第一次世界大戦中、ドイツ兵捕虜を収容した『板東俘虜収容所』があり、約1,000人もの捕虜が集められておりました。
同収容所は所長の松江豊寿の方針から、全国でも類をみない自由な気風あふれる収容所運営がなされ、捕虜に対する人道的な処遇から、捕虜と地元民との国境を越えた心温まる交流が育まれた場でもあります。
この博愛の歴史は、絶やすことなく後世に語り継ぐべき人々の想いの結晶であり、現在、ユネスコ「世界の記憶」への登録を目指しております。また、所長の松江氏の故郷である会津若松市とは、平成11年に親善交流書を締結し、文化や産業などさまざまな分野で友好親善を進めております。
さて、当プロジェクトの発起人である林 瑞子さんは、当時の収容所で郵便配達員として働いていた祖父の林 豊さん、そして歴史研究家であった父の林 啓介さんの想いを受け継ぎ、ふるさと鳴門の素晴らしい史実や人々の想いを次世代へと継承していくため、このたび「板東俘虜収容所の交流を伝える会~豊の部屋~」を立ち上げ、令和4年5月からの展示施設オープンを目指して、精力的に活動をされています。
全国の皆さんには、ふるさと納税を通じて、こうした素晴らしい歴史が鳴門にあることを知っていただき、「板東俘虜収容所の交流を伝える会~豊の部屋~」をご支援いただければと思います。
どうかよろしくお願いします。

「板東俘虜収容所の交流を伝える会~豊の部屋~」から寄附者の皆さまへ

板東俘虜収容所では、松江豊寿所長の方針で、捕虜たちに人道的に接し板東の人たちとの交流を許可したことから、多くの貴重で文化的な財産を残すことができたのだと思います。
また、当時の捕虜たちとの交流は子孫達へと繋がり、100年を超えた今でも続いています。その事実を多くの人に知ってもらい、絶やすことなく子々孫々に継承していきたいというのが、私たちの願いです。
収容所跡や捕虜の慰霊碑、ドイツ館など鳴門市には歴史を語る重要な財産がたくさんあります。そうしたものを通して、全国の皆さんにも「板東」の歴史に興味をもってもらいたいと思っています。
開設予定の「豊の部屋」を通じて、交流の史実や平和の尊さを後世に伝え続けられるよう努力してまります。

私たちの活動に皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いします。

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お礼の品一覧

【注意事項】

このプロジェクトへのご寄附は、ふるさと納税制度の対象となります。
鳴門市にお住まいの方は、ご寄附をいただくことは可能ですが、お礼の品をお送りすることができません。ご了承ください。

  • 2022年01月06日 19:00

    プロジェクトにご賛同いただきありがとうございました!

    12月29日をもって本プロジェクトの受付を終了させていただきました。

    惜しくも目標到達とはなりませんでしたが、皆さまからの温かいご支援に担当として心から感謝を申し上げます。
    目標未達の場合も、頂いたご寄附は本プロジェクトの補助に活用させていただきます。

    今後の事業報告は本プロジェクトの進捗情報や、鳴門市公式ウェブサイト等の情報媒体で発信していく予定です。
    引き続き、板東俘虜収容所の交流を伝える会~豊の部屋~の活動に応援をよろしくお願いいたします!

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徳島県鳴門市

鳴門海峡の特殊な地形が生んだ、まさに奇跡ともいえる自然現象である渦潮は、豊穣な海を育み、「鳴門わかめ」や「鳴門鯛」といった豊富な海の幸を私たちに届けてくれます。

さらに、海だけでなく、豊かな自然に恵まれた鳴門市には、「なると金時」や「鳴門れんこん」など、四季折々、自慢の味覚がたくさんあります。ふるさと納税を通して、「渦の国 鳴門」の魅力を知っていただければ幸いです。