• TOP
  • 過去実績
  • 【第3弾】豊岡市の新たな挑戦!演劇ワークショップで子どもたちの「非認知能力」を育てる~劇作家平田オリザ氏監修~

【第3弾】豊岡市の新たな挑戦!演劇ワークショップで子どもたちの「非認知能力」を育てる~劇作家平田オリザ氏監修~

カテゴリー:子ども・教育 

main_img 達成

寄付金額 1,586,000

158.6%

目標金額:1,000,000

達成率
158.6%
支援人数
24
終了まで
受付終了

兵庫県豊岡市(ひょうごけん とよおかし)

寄付募集期間:2021年10月11日~2021年12月31日(82日間)

兵庫県豊岡市

プロジェクトオーナー

小学校の低学年に演劇ワークショップで非認知能力=生きる力を育てる

【非認知能力の重要性】
近年の研究や調査結果において、子どもの生きる力を育むためには、数値に表しにくい非認知能力が重要であることが指摘され、文部科学省も「学びに向かう力、人間性」を学力の要素に加えました。本市では、とりわけ「自制心、やり抜く力(自己効力感)、協働性」に着目し、その向上のための取組を進めています。

【非認知能力向上のプログラム開発】
非認知能力の向上には、演劇やダンス等の表現を大切にした学習が有効とされています。豊岡市では、既に小学校6年生と中学校1年生で演劇的手法を取り入れた授業(コミュニケーション授業)を導入しており、この取組を基に、小学校低学年での演劇ワークショップのプログラムを開発します。

【この取組の効果】
青山学院大学と提携し、プログラムの効果について研究していきます。プログラム開発とその評価を連動させた研究は、日本でも先進的な取組です。

【豊岡から全国へ発信】
豊岡市独自プログラムは多くの方々が活用できるよう全国へ発信していきます。

豊岡の新たな挑戦が全国各地に拡がっていき、日本の教育改革が大きく前進することを願ってやみません。
ぜひとも、ご支援をお願いします。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

子どもの「非認知能力」の向上

演劇的手法を用いて

文部科学省は、新しい学習指導要領の中で、子どもたちに育成すべき資質・能力を三つにまとめています。

従来から重視してきた①知識・技能②思考力・判断力・表現力の育成だけでは、子どもたちを取り巻く社会的背景や家庭環境が影響し、学力が向上しないという現実が見られました。

そこで、それらを下支えするものとして新たに③学びに向かう力を掲げましたが、私たちはこの資質・能力を非認知能力と捉え、その育成をこれまで取り組んできた演劇的手法を用いて進めることにしました。

 

2020年に実施した第2弾には、たくさんの寄附を頂き、誠にありがとうございました。

全国の皆さまからご寄附を賜り、お陰様で目標額を達成することができました。
ご支援いただきました皆さまに、心より厚く御礼申し上げます。
皆さまからの大変貴重な寄附金は、子どもたちの生きる力を育むために活用させていただきます。

写真

小学校低学年における演劇ワークショップ

プログラムの開発と実施・評価の研究

1.演劇ワークショップを取り入れた授業の導入

子どもたちの非認知能力を向上させるためには、就学前から小学校低学年の間に、演劇やダンス、メデイア表現等を用いたアウトプット(出力)型の学習を行うことが有効とされています。

そこで豊岡市が、これまでコミュニケーション教育で取り入れている演劇的手法を活用し、1~3年生を対象に、演劇ワークショップの授業を導入します。

2.プログラム(とよおかSESプログラム)の開発

平田オリザ氏が監修した、一人一人のアイデイアや表現方法・個性を大切にしながら行うゲームから、徐々に少人数で話し合いながら劇を創り、発表し、良さを認め合うようなプログラムに発展していきます。

□演劇ワークショップの様子

1年生.「何やってるの?あてっこゲーム」

※SES 社会情緒的スキル Social Emotional Skills

3.モデル校による実施

2019年度の2学期から、2校の小学校を「モデル校」とし、試行的にプロの演劇指導者(ファシリテータ―)による演劇ワークショップを行いながら、プログラムの開発を行っていきました。
モデル校のうち1校は単学年で、もう1校は小規模校による複数学年の学習集団でワークショップを行います。
この2校での試行を通して、大規模校から小規模校まで汎用性のあるプログラムの開発を目指しています。

4.非認知能力の評価・測定方法の研究

演劇ワークショップを行いながら、子どもたちの非認知能力の変容を測定する方法を青山学院大学へ委託し研究しています。

数値では測れない力を様々な観点でデータ分析をし、測定しようとする取組は、全国的にもその例は少なく先進的な取組となります。

□検証方法の研究(青山学院大学苅宿教授研究チーム)
測定方法
・ワークショップ前後の児童アンケート(質問紙法)
・ファシリテーターへの聞き取り調査
・学級担任への聞き取り調査
・児童の自由題作文

5 検証会議で見えてきたこと

(1)演劇ワークショップの授業前後のアンケート結果

(2)成果と課題
 【成果】
 ・演劇ワークショップの事後調査での3項目の平均値は3.71という高い値になっている。
 ・特に協働性、自制心については、プラスの変化が確実に起こったことが検証されている。
 ・演劇ワークショップの事前調査で、中位の評価から事後調査での高位の評価への変容が顕著である。
 ・自己効力感については、数値ではプラスの変化があったとは言えないが、担任の声から子どもの変容が見ることができる。
 (担任)
 子どもたちは話し合ったり、発表したりする活動を楽しんでいる。普段おとなしく控えめな子どもも自主的に活動していた。

 【課題】
 ・自己効力感については、プラスの変化が確実に起こったことが検証されていない。
 ・演劇ワークショップの事前調査で低位の評価をしている層が、事後調査での評価においても変容がない。

(3)改善点(令和3年度の研究に向けて)
 ・学校規模や地域性に配慮したプログラムの修正
 ・演劇ワークショップ後のファシリテーターと担任との振り返りの時間の設定
 ・事前のファシリテーターと担任との情報共有の時間の設定
 ・アンケートの質問の見直しと3年生の記述式の質問追加

たくましく生き抜く力の育成

子どもの貧困対策

この事業の最大の目的は、子どもたちがたくましく生き抜くために必要な資質・能力の育成にあります。

そして、非認知能力が高まり、相関性のある学力が向上することは、親の所得格差が子どもの学力格差を生み出し、さらにはそのことが将来の格差につながるという社会的な負の連鎖を断ち切る可能性をもたらし、子どもの貧困対策を推進することになります。

全市展開を目指して

モデル校2校での実施

事業実施スケジュール
 2021年
  10月 第1回演劇ワークショップ授業
  11月 第2回演劇ワークショップ授業
 2022年
   1月 第3回演劇ワークショップ授業
   2月 非認知能力向上事業検証会議

【寄附金の使い道】
・演劇ワークショップのプログラムの開発費用
・非認知能力の評価方法の研究費用

目標金額に達しなかった場合でも、本プロジェクトに活用させていただきます。
また、目標金額以上の寄付をいただいた場合は、関連する事業に活用させていいただきます

寄附者の皆様へ

豊岡市 市長 関貫 久仁郎

■豊岡市から全国へ

写真

この非認知能力向上プロジェクトは、貧困対策が起点となっています。貧困の世代的再生産を断つためには、貧困の状況にある子どもの学力保証が重要であり、そのための環境整備を進めようと考えました。
 
今年は最終年3年目の取組となります。コロナ禍の中での実施となったため、子どもと子どもが触れ合う場面が制限された中での取組となりました。しかし、ワークショップ前後のアンケート調査や、子どもたちの様子から、「自己効力感」「自制心」「協働性」のプラスの変容が確認され、確実に成果がみえてきました。今後の全市展開に向け、2年間でつくりあげてきたプログラムと評価方法を更にブラッシュアップさせていきます。

プロジェクトで得た成果等は教育関係者の皆様へ広く還元してまいりたいと考えておりますので、多くの皆様のご支援をお願い申しあげます。

お礼の品をご紹介

現在進捗情報はありません。

兵庫県豊岡市

私たちは、目指す都市像を「小さな世界都市-Local&Global City-」と定めました。「小さな」を「Local」と訳しています。
豊岡というローカルに深く根ざしながら、世界で輝き「小さくてもいいのだ」という堂々とした態度のまちを創ろうということです。
豊岡が小さな世界都市となるためには、6つの条件が必要であると考えています。

1.自然との共生が徹底されていること。
2.地域の歴史、伝統、文化が守られ、新しい工夫が加わり、引き継がれていること。
3.優れた文化芸術が創造され、人々が楽しんでいること。
4.多様性を受け入れ、支え合うリベラルな気風がまちに満ちていること。
5.内発型の地域産業がすくすくと育っていること。
6.子どもたちが地域への愛着を育み、豊岡で世界と出会っていること。

これらの状態を達成すれば、豊岡は世界で輝くことができるはずです。
私たちは、みんなの力を合せて目指す都市像に向かっていきます。