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湿原に残る希少種をみんなで守ろう!豊かな自然環境を未来へつなぎたい!

カテゴリー:自然・環境 

main_img 達成

寄付金額 1,010,000

101%

目標金額:1,000,000

達成率
101%
支援人数
2
終了まで
受付終了

兵庫県三田市(ひょうごけん さんだし)

寄付募集期間:2021年11月2日~2022年1月30日(90日間)

兵庫県三田市

プロジェクトオーナー

皿池湿原は、日本古来の里山文化と結びついた豊かな生物多様性を育んできました。
しかし、生活様式の変化に伴い、里山としての皿池湿原は放置され、生物多様性は失われつつあります。
そこで、三田市は、ボランティア、企業、専門家と協働しながら里山管理を行い、生物多様性の保全活動を行っています。また、皿池湿原の貴重さと保全の大切さを伝える啓発活動にも力を入れています。
多くのみなさまにこの貴重な生態系を知っていただき、保全活動への賛同の意をいただきたいという思いから、当プロジェクトを実施します。

皿池湿原について

希少種の宝庫 ― 兵庫県天然記念物

・サギソウ
・トキソウ
・ハッチョウトンボ
・ヒメタイコウチ

兵庫県レッドデータブックに記載されている希少種たち(※はランク)

広さ17ヘクタールの皿池湿原区域には、大小10の湧水(ゆうすい)湿原に加え、湿生林、ため池などの多様な生態系が凝縮しています。
63種の希少種が確認されており、兵庫県レッドデータブックのAランク(絶滅の危機に瀕している種)が4種、Bランク(絶滅の危機が増大している種)が12種、Cランク(存続の基盤がぜい弱な種)が23種と、希少種の宝庫です。
平成31年3月には兵庫県の天然記念物に指定されました。

人との繋がりと皿池湿原喪失の危機!

貴重な生態系が残る皿池湿原ですが、平安時代の陶器が発掘されるほど人との関係は旧く、人の土地利用と密接に結びつき、時には翻弄されてきた歴史を持ちます。
燃料革命以前の皿池湿原では、地域住民が炭・薪・柴や牛の飼料(刈り草)を採取する場として利用していました。
人が適度に利用することで森林にならず、地面まで明るい光環境と、栄養分の少ない水環境(貧栄養)が維持されていたのです。
このような環境は、背丈の低い植物や、貧栄養で生きることができる動植物の大切な生息場所となります。
しかし、人の生活様式の変化に伴い、里山としての皿池湿原は放置され、樹林化が進みました。
さらに1990年代には開発計画が浮上し、湿原喪失の危機を迎えました。

保全活動について

湿原の保全へ

幸いにも、その後の景気衰退と環境意識の高まりから、三田市と企業が協働して皿池湿原を保全する方針に転換されました。
皿池湿原を公園化し、貴重植物の移植やモニタリング調査を行い、また樹林になってしまったところを整備し湿原環境の復元を試みました。
樹林の撤去後には、湿原生植物の種数が11種から25種へと大幅に増えました。

下草を刈ることで背丈の低い植物も生息できる

ボランティア団体『皿池湿原の守り人』の誕生

しかし、湿原環境の維持には単発的な保全事業だけではなく、不断の手入れが欠かせません。半年放置すればササ類やヌマガヤが生息地を広げ、サギソウやトキソウなどの小さな植物は姿を消していきます。このような課題を背景にして結成されたのが、『皿池湿原の守り人』です。兵庫県立人と自然の博物館と、ひょうご環境創造協会の専門的な指導の下、ササ類や木本の伐採、セトウチサンショウウオの産卵場所保護や、園路整備を行っています。また、定期開催している一般見学会では、案内役となり里山保全の大切さを伝えています。
皿池湿原や守り人の活動について詳しく知りたい方は、下記のホームページを御覧ください。

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皿池湿原や守り人の活動

専門家による保全講義を受ける守り人

多様な主体との協働

三田市は多様な主体が協働するまちづくりを推進しています。
皿池湿原においても、行政、ボランティア、専門家、地域住民と協働しながら保全活動を行っています。
ガバメントクラウドファンディングを通じて、多くのみなさんに皿池湿原を知っていただき、保全活動への賛同の意をいただくことで、三田市を超えて日本中の方々と協働する保全活動につながっていくと期待しています。

寄付金の使い方

皿池湿原保全管理委託費

皿池湿原を正しく保全していくためには専門的な知識や技術が必要です。
そのため、いただいた寄付金は、ボランティア団体「皿池湿原の守り人」への専門機関による指導として、皿池湿原保全管理委託事業に充当させていただきます。
みなさまから寄せられた貴重な寄付金は、目標額を達成できた場合も未達成の場合も、すべて管理委託事業に活用させていただきます。市の財政状況がますます厳しくなる状況にあっても、皿池湿原の保全を継続していきたい。このような市の考えにご賛同いただければ幸いです。

お礼について

本プロジェクトへのご寄付には、お礼の品はございません。寄付金は上記の事業に充てることをもって、寄付いただいたみなさまへのお気持ちに応えることとし、お礼に代えさせていただきます。

三田市長 森 哲男からのメッセージ

写真

「湿原」と聞くと、人の手が加わっていない完全な自然をイメージするかもしれません。
たしかに尾瀬沼のように自然の営みによってできた湿原もありますが、日本には人が古来より営んできた里山文化によって維持されてきた湿原も数多くあります。
そしてサギソウやハッチョウトンボなどの動植物の多くは、人が維持してきた湿原で命を紡いできました。
しかし、スイッチひとつで部屋の明かりがつき、お湯が沸かせ家の冷暖もできるようになった今、人の手が入らなくなった湿原は森に戻り、湿原ならではの生き物たちは姿を消しつつあります。
貴重な皿池湿原の生き物を保護するためには、人が手を加え続ける必要があります。
本プロジェクトでは、行政、ボランティア、専門家、地域住民、そして賛同いただいた日本中の皆さまと協働しながら皿池湿原の保全に取り組んでいきます。
多くのみなさまにご賛同いただき、ご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

現在進捗情報はありません。

兵庫県三田市

花と緑と水、豊かな自然に恵まれた、兵庫県三田市。
南部には、成熟期を迎えるニュータウンの美しい都市空間、
北部は昔ながらの里山の暮らしもあり、日本の原風景が広がっています。
また、市街地に垣間見る情緒ある街並みは、かつての城下町の歴史を語ります。

長い年月を経て紡ぎ出された、そんなさまざまな土地の色合いが混ざりあって三田のまちの豊かさを育んでいます。