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「米百俵の精神」から生まれた国漢学校の跡地に、100年先の長岡のための図書館を!

カテゴリー:まちづくり 

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寄付金額 212,000

2.1%

目標金額:10,000,000

達成率
2.1%
支援人数
12
終了まで
受付終了

新潟県長岡市(にいがたけん ながおかし)

寄付募集期間:2021年11月5日~2022年2月2日(90日間)

長岡市

プロジェクトオーナー

長岡市では、小林虎三郎の「米百俵の精神」の故事で知られる国漢学校の跡地に、「米百俵プレイス ミライエ長岡」を整備し、施設の中心として”まちなか図書館”を整備します。

大正7年に開館した長岡市で最初の公立図書館「互尊文庫」の機能を単に移転するのではなく、創設者である野本互尊翁が唱えたその精神性や「修養の場」としての役割を引き継ぐことはもちろん、まちなかの特性にあった新しい機能を充実させた魅力ある図書館とします。

今回のプロジェクトを通して、新しい”まちなか図書館”にふさわしい、生活や仕事に役立つ本や、新しい発見や創造に役立つ本の購入を進めていきたいと考えています。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

中心市街地活性化の起爆剤に!

長岡市が抱える課題

長岡市では、平成に入るとモータリゼーションの進展や郊外部での土地区画整理事業による市街地の拡大に合わせて、人口や都市機能の郊外化が進み、大型店の郊外出店や中心市街地の大型・小売店の閉店が相次ぎ、徐々に中心市街地の衰退が進行し、その活力低下が問題となっています。

また、本市の総人口は少子・高齢化が進行する中、平成7年をピークに減少が続いています。このような状況の中で、中心市街地は、毎年約5,800 人前後で推移しています。特に39 歳以下人口は、平成24 年度には約2,000 人でしたが、平成29 年度には約1,600 人までに落ち込んでおり、転出者も多くなっています。

起業や市内就職率の面では、新潟県の開業率が低い中(全国46位)、本市はさらに低い状況となっています。市内の製造業が求める技能を持つ学生が市内の高等教育機関から輩出されているにも関わらず、市や企業自身が市内企業の魅力や情報を学生に伝えきれていないため学生が市内企業のことを知らず、就職先を首都圏に求める学生が多く、卒業生の地元定着率が低いことが課題となっています。

100年先の長岡のために

人口減少や産業の担い手不足などのさまざまな課題を解決し、100年先の長岡を創っていくためには、これまでの固定観念にとらわれない人づくりと産業振興が欠かせません。

そこで本市は、大手通坂之上町地区の市街地再開発事業で、「人づくりと産業振興」 を総がかりで支える地方創生の拠点「米百俵プレイス ミライエ長岡」を整備します。

まちなかにふさわしい”新しい図書館”をつくりたい!

新たなにぎわいと回遊性を高める人の流れを作り出します

「米百俵プレイス ミライエ長岡」を整備する地区は「米百俵の精神」から生まれた国漢学校の跡地であり、現在の長岡を形づくった歴史的な場所に位置します。
 
市が整備するエリアには、①人づくり・学び②産業振興③にぎわいの3つの観点で機能を導入。人と交流し、多くの情報が得られ、新しいチャレンジの機会に出会える複合施設を目指します。
 
さらに、中心市街地に整備してきた施設と連携し、全市へのイノベーション(新たな価値の創造)、新たなにぎわいと回遊性を高める人の流れを作り出します。

新しい機能を充実させた魅力ある図書館に

この複合施設の中心となるのが、”まちなか図書館”です。
 
この図書館では、産業振興をはじめ市民の豊かな暮らし方、働き方を応援する「課題解決型・知的サポート型図書館」の実現を目指し、訪れた人が想定していない思いがけない本との出会いの創出や、未来の長岡を支える子どもたちの人づくり・学びの拠点となる知的サポートを行います。
 
新たな施設全体で互尊文庫を創設した野本互尊翁が唱えたその精神性や「修養の場」としての役割を引き継ぐことはもちろん、まちなかの特性にあった新しい機能を充実させた魅力ある図書館とします。
 
そのためには、図書館のコンセプトや利用者のニーズに合った図書をそろえる必要があります。
 
本プロジェクトでは、産業人の育成や市民の日常生活に密着した「しごと」や「くらし」の資料を重点的に収集し未来の産業人・起業人の育成につなげるとともに、誰もが気軽に手に取りやすく読みたいと思う本も取りそろえ、何度でも行きたくなる環境を創ります。

【まちなか図書館 整備概要】

・スケジュール
 令和5年度 一部オープン(書架、閲覧席)
 令和7年度 全館オープン
・蔵書数
 約4万冊
・面積
 約1,920㎡
・構成
 1階 図書返却ポスト
 3階 約1,750㎡(書架、閲覧スペース、図書カウンター、バックヤード含む)
 4階 約170㎡(サイレントルーム)
 5階 約700㎡(書架、閲覧スペース)

寄附金の使い道

新しい”まちなか図書館”に、生活や仕事に役立つ本や、新しい発見や創造に役立つ本を購入します。

・「仕事」や「くらし」に役立つ図書
・訪れた人が想定していないような思いがけない本
・その本に出合うことにより、さまざまな世界(分野)がさらに広がる機会を創出

※目標金額に達しなかった場合、市の予算で実施します。
※目標金額を超えた場合、米百俵プレイスミライエ長岡に関する経費に充てます。

寄附者の皆様へ

長岡市長 磯田 達伸

■プロジェクトに賛同していただける皆様へ

写真

北越戊辰戦争に敗れ、焦土と化した長岡のまちに、支藩である三根山藩から見舞いとして送られた米百俵。長岡藩大参事の小林虎三郎はこの米を藩士らに分配せず、国漢学校設立資金の一部に充てた・・・。
この「人づくりはまちづくり」として受け継がれてきた「米百俵の精神」は、今も長岡市民の心に息づいています。

長岡市では「新しい米百俵」として、これからの時代を担う人材育成と未来への投資を進めており、人づくりと産業振興を総がかりで支える地方創生の拠点「米百俵プレイス ミライエ長岡」を令和5年から順次オープンさせます。その一角を担い、人づくりの土台となる「まちなか図書館」の設立において、学校以外での新たな学びのスタイルの創造や、多くの人に出会い楽しみながら新しいことに挑戦できる拠点も作ることによって、時代の変化に対応できる人材を長岡で育てたいと考えています。

新しい学びのスタイルにより、子どもたちの多彩な個性や能力を伸ばし、そして無限の可能性を引き出していきます。
長岡が進める新たな事業への、ご協力をお願いいたします。

米百俵の精神

幕末維新の風雲は、戊辰戦争で長岡城下にも及び、長岡藩は軍事総督・河井継之助の指揮のもと奥羽越列藩同盟に加盟し、新政府軍と徹底的な戦闘を行いました。このことは、司馬遼太郎の歴史小説「峠」で広く紹介されています。その結果、250年あまりをかけて築き上げた城下町長岡は焼け野原となり、石高は7万4千石から2万4千石に減らされることとなりました。

幕末に江戸遊学をし、佐久間象山の門下生であった小林虎三郎は独自の世界観を持ち、「興学私議」という教育論を著しました。戊辰戦争の開戦に際しては、長岡藩が参戦することに反対の立場をとり、敗戦後、文武総督に推挙された虎三郎は見渡すかぎりの焼け野原のなかで、「時勢に遅れないよう、時代の要請にこたえられる学問や芸術を教え、すぐれた人材を育成しよう」という理想を掲げ、その実現に向けて動き出します。明治2年5月1日、戦火を免れた四郎丸村(現長岡市四郎丸)の昌福寺の本堂を借りて国漢学校を開校し子どもたちに「素読」(論語などの読み方)を教えました。

翌年5月、長岡藩の窮状を知った三根山藩から米百俵が見舞いとして贈られます。藩士たちはこれで一息つけると喜び、食べるものにも事欠く藩士たちにとってはのどから手が出るような米でした。
しかし、藩の大参事小林虎三郎は、この百俵の米は文武両道に必要な書籍、器具の購入にあてるとして米百俵を売却し、その代金を国漢学校の資金に注ぎ込みます。こうして、明治3年6月15日、国漢学校の新校舎が坂之上町(現大手通2丁目)に開校しました。国漢学校には洋学局、医学局も設置され、さらに藩士の子弟だけでなく町民や農民の子どもも入学を許可されました。国漢学校では、小林虎三郎の教育方針が貫かれ、生徒一人一人の才能をのばし、情操を高める教育がなされました。ここに長岡の近代教育の基礎が築かれ、後年、ここから新生日本を背負う多くの人物が輩出されます。東京帝国大学総長の小野塚喜平次、解剖学の医学博士の小金井良精、司法大臣の小原直、海軍の山本五十六元帥……。

この国漢学校は現市立阪之上小学校に引き継がれ、「米百俵」の精神は長岡市のまちづくりの指針や人材教育の理念となって今日に至っています。

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互尊文庫

互尊文庫は大正7年(1918年)に長岡市で最初の公立図書館として開館した歴史ある図書館で、長岡駅から徒歩10分のまちなかにあります。「互尊文庫」の名は、創設者・野本恭八郎(野本互尊翁)の唱えた互尊独尊思想にちなみ、名づけられたものです。

戦災で一度は建物・所蔵資料を失いましたが、内藤伝吉の寄付などにより再建されました。現在の建物が造られたのは昭和42年のこと。昭和62年に中央図書館が完成した後は、地域館として引き続き親しまれています。2階には長岡地域の貴重な古文書や行政文書などを公開している文書資料室、3階には明治公園を望める広い学習室があります。

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お礼の品一覧

  • 2022年02月10日 15:00

    寄附のお礼

    本プロジェクトは2月2日をもって、寄附募集期間を終了しました。
    寄附をいただいた皆様、誠にありがとうございました。

    皆様からいただいた寄附金は、「米百俵プレイス ミライエ長岡」の新しい”まちなか図書館”にふさわしい、生活や仕事に役立つ本や、新しい発見や創造に役立つ本の購入費用に充てさせていただきます。

    選書にあたっては、市民が使いたい、訪れたいと思うサービスを提供するために、中学生からビジネスパーソンまでの世代別インタビューによるニーズ調査を実施しました。
    インタビューでは、「普段本を読むか(読まないか)」「どんな本を読むか」「どんな風に本を探したり出会ったりしているか」「書店と図書館の使い方」、「新しい図書館に求めること」「どのような図書館なら行ってみたいか」など、幅広く意見を聞きました。
    「新しい図書館は、リラックスできる空間や友人と一緒に過ごせる空間などであると良い」「本を並べた人の意図が伝わる図書館に行きたい」などの意見を頂きました。

    令和5年度の開館に向け、市民に気軽に繰り返し利用され、愛される図書館を目指し、持続可能な運営や居心地の良い場所づくりを進めてまいります。
    ご協力ありがとうございました。

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新潟県長岡市

長岡市は、日本一の大河・信濃川が市内中央にゆったりと流れ、守門岳から日本海まで市域が広がる人口約27万人のまちです。

過去、幾多の災禍に遭いながら、長岡の人とまちは、「米百俵の精神」で立ち上がってきた歴史があります。
 
そして、日本三大花火に数えられる「長岡花火」、長岡が発祥の地である「火焔土器」「錦鯉」、全国2位の16酒蔵を誇る「日本酒」、豊かな土壌で実るお米に長岡野菜…。
 
歴史と四季折々の魅力がたっぷり詰まった長岡市へぜひお越しください。