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びわ湖から鈴鹿山脈まで水源を守る100年の森づくりを支援したい!

カテゴリー:まちづくり 

main_img 達成

寄付金額 1,507,000

100.4%

目標金額:1,500,000

達成率
100.4%
支援人数
25
終了まで
受付終了

滋賀県東近江市(しがけん ひがしおうみし)

寄付募集期間:2021年12月10日~2021年12月31日(22日間)

滋賀県東近江市

プロジェクトオーナー

東近江市では、鈴鹿山脈から琵琶湖まで森里川湖のつながりをいかしたまちづくりを目指して、100年先を見据えた森づくりを掲げ、人と森林の関係性を見つめなおす取組を進めています。

また、東近江市の「未来資本を太らせよう!」を合言葉に活動する公益財団法人東近江三方よし基金では、企業等からの寄附を原資に「東近江の森と人をつなぐ あかね基金」を設立し、森の保全や活用、山村の活性化や森の文化継承などを支援する取組を進めています。

そこで東近江市は、公益財団法人東近江三方よし基金が取り組んでいる「東近江の森と人をつなぐ あかね基金」を支援し、100年先を見据えた森づくりを推進するため、クラウドファンディング型の寄附を募集します。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

昨年度実施したプロジェクトにつきまして

昨年度、初めてふるさと納税を活用したクラウドファンディングの募集を企画したところ、多くの皆様から支援をいただきわずか10日間で目標額を達成することができました。

今年度に入り、公益財団法人東近江三方よし基金においていただいた寄附を活用し、助成事業の募集を行ったところ10団体から応募があり、6団体への支援を決定し、各団体において森と人をつなぐ取組を進めていただいております。

東近江市の豊かな森の保全や活用、山村の活性化や森の文化継承などを支援する取組を進めるため、昨年度に引き続き、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを募集しますので、皆様の御支援をお願いいたします。

「イヌワシの棲む森」を育てる

~森の保全~

東近江市の東に広がる鈴鹿山脈には、日本の山地最大の猛禽類であるイヌワシが生息できる潜在的な環境があります。イヌワシが棲む森になるには、森・里・川、また湖にいたるまで動植物が豊かであることが重要であり、動植物が健全であることは、人間の暮らしを支える自然環境の豊かさが求められることから、イヌワシが棲める森づくりなど森林の保全活動を支援します。

森林の多面的機能の活用

~森の機能活用~

東近江市の面積の56%は森林です。その森林から流れ出る愛知川等の清流は、近畿最大規模の耕地面積を有する田畑を潤し、私たちの生活や経済を支えるなど、豊かな恵みを与えてくれます。そんな恵みを後世に引き継ぐためにも水源の涵養や生物多様性の保全、文化の維持や継承、地球温暖化の防止、木材等の生産といった森林の多面的な機能が活用される取組を支援します。

里山保育で子どもたちの心に残る原体験を

~森の資源の活用~

東近江市では、子どもたちの豊かな心を育む原体験となるよう、里山保育を実施しています。身近な里山で自然の楽しさを知ることにより地域への愛着心が育まれ、里山保育を体験した子どもたちが大人になったとき、「子どもの頃に近くの里山でいっぱい遊んだな。家族ができたら、こんなまちで子どもを育てたいな」と、地域やその自然を大切に思う価値観を次代に引き継ぐような、森の資源を活用する取組を支援します。

鈴鹿10座の保全・整備

~都市との交流~

東近江市では、鈴鹿山脈の素晴らしさと存在意義を広く周知し、保全活用するため、数ある鈴鹿の山峰から10座を認定しました。自然志向の高まりにより、多くの方が鈴鹿10座をはじめ、東近江市の山々に登山やキャンプに訪れていることから、都市との交流を目的として豊かな自然環境を保全・整備するなど、都市との交流につながる取組を支援します。

幻の銘茶「政所茶」

~山村の活性化~

「宇治は茶所、茶は政所」と詠われているように、全国に名の知れた有名なお茶の産地が東近江市の奥永源寺地域にあります。厳しい気象条件の下で作られ、香りがよく苦味の中にほのかな甘みがある政所茶は、手摘みの上質なお茶として名声を博しましたが、現在は生産量が減少し、大変希少なお茶となっていることから、生産者等への支援など山村活性化につながる取組を支援します。

木地師文化発祥の地

~森の文化の継承~

ろくろを使用して椀や盆、こけしなどの挽きもの木地を作る工人を木地師と呼びます。鈴鹿山中の小椋谷は、全国の木地師の出身地と言われており、伝承によると平安時代に文徳天皇の第一皇子惟喬(これたか)親王が即位の機を失って小椋谷に入り、この地の人にろくろ技術を伝えたといいます。日本林業遺産としても認められたこの地は、全国の木地師を統括していた聖地として「木地師のふるさと」と呼ばれています。そうした文化を次代に引き継ぐ取組を支援します。

公益財団法人東近江三方よし基金とは

地域の資源を最大限活用し、東近江市民に息づいた自治と公共の精神を受け継ぎ、行政と市民、市民と市民が協働により持てる力をそれぞれの場所で発揮しながら、「お互いさま」の心を持って連携・協力し、まちづくりを進めていく必要があります。

地域の里山の保全やこの地域に住みたいと願う次世代を育てる活動、地域世代を超えた交流の場づくり、若者が働きたいと思う仕事づくりなど、社会的に意義のある活動を支援したいとの思いがこもった「志のあるお金」をいかすため、「公益財団法人東近江三方よし基金」が設立されました。

寄附金の使い道

公益財団法人東近江三方よし基金では、寄附金を原資に「東近江の森と人をつなぐ あかね基金」を創設し、森の保全や活用、山村の活性化や森の文化の継承など地域で森と人をつなぐ活動を行う団体に対して助成されています。

目標金額を達成できた場合も未達成の場合も、皆さまから寄せられた貴重な寄附金を「東近江の森と人をつなぐあかね基金」で活用されるよう、東近江市から公益財団法人東近江三方よし基金に対して拠出します。

2021年度あかね基金を活用して事業を実施している団体

東近江トレイル実行委員会

繖山から箕作山につながるトレイルコースや周辺整備を進めることで、豊かな森の再生や貴重な植物や生き物の多様性の保全を目的に活動する団体です。
2021年度事業では、トレイルルート15箇所への道標の設置をはじめ、幼児園の卒園記念登山サポート、子どもの遊び場づくりの計画、企業向け里山保全活動体験の場の提供等を提案し、事業採択されました。また、活動を継続するため、東近江トレイルに点在する歴史文化遺産を活用したエコツアーの実施を企画しています。
地域の人々にホームマウンテンとして東近江トレイルに親しみを持ってもらい、歴史文化や自然に関心を持ってもらうための活動を進めています。

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東近江市あらゆる場面で木を使う推進協議会

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東近江市産木材を使用した玩具の製作や木製品による木育イベントの開催を通じて、森林や自然環境の大切さを学ぶ機会の創出、豊かな心や生きる力を育むことを目的に活動している団体です。
2021年度事業では、市外での木育ミニパークの開催や巡回パネル展示を進めるほか、東近江市産材での新たな製品の開発、市内で伐採を予定しているメタセコイヤの木材での製品開発を提案し、事業採択されました。
市内産木材の積極的活用のほか、市内外でのイベント開催で森林や自然環境の大切さを発信し、鈴鹿から琵琶湖までの豊かな自然を次代を担う子どもたちに引き継いでいく活動を進めています。

鈴鹿10座エコツアーガイドクラブ

鈴鹿10座登山道の整備をはじめ、鈴鹿山脈のすばらしさを多くの人に感じてもらうためのエコツアーのガイドや希少な山野草の保全活動等に取り組んでいる団体です。
2021年度事業では、鈴鹿10座銚子ヶ口における「ササユリとアカモノ」の保全活動や継続した普及活動ができるよう新しい啓発資材の開発を提案し、事業採択されました。
鈴鹿10座の自然や歴史文化などの魅力を伝えるエコツアーを企画するほか、安全な登山や楽しく登山するためのマナーの啓発や、鈴鹿10座の保全活動を進めています。

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さとやまNannies

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東近江市の身近な自然の楽しさを知ることで地域への愛着心を育むことを目的にはじめられた「里山保育」を市内で広く実施するため、地元のお母さんたちが設立した団体です。
2021年度事業では、里山保育リーダー養成のための保育の動画教材作成のほか、一般市民への啓発を目的とした動画「(仮称)里山保育チャンネル」の作成、里山保育実施日における乳幼児を対象とした託児サービスの試行や身近な里山の植生調査を提案し、事業採択されました。
森林資源をうまく活用し、自然と共に暮らし続けることで守られてきた里山での体験を通じて、大きくなっても故郷の東近江市が大切と思ってもらえるような取組を進めています。

杠葉尾町村づくり委員会

杠葉尾町は、東近江市の東端に位置し、三重県側から国道421号石榑トンネルを抜けて最初の集落です。
2021年度事業では、放棄されている茶畑を復活して栽培した市の特産の「政所茶」の販売をはじめ、道路沿いへのエイゲンジザクラやイロハモミジの植栽、鈴鹿10座銚子ヶ口登山口周辺の棚田や里山の環境整備やその整備により搬出した木々を集落内にある炭焼き窯「八風窯」で活用し、炭焼き技術を次世代に伝える活動などを提案し、採択されました。
地元集落の活性化と訪れていただいた方々の心が和む場所づくりを進めています。

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一般社団法人TeamNorishiro

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「働く」をアイテムに、孤立状態の人と地域をつなぎ、孤立状態の人が地域で働き暮らす力を育み、地域の包摂的成長を促進することを目的に活動する団体です。
2021年度事業では、長く引きこもっている若者が生活困窮者とならないよう、高齢化により放置された森林の間伐材の搬出作業へ従事するなど、社会との接点を持つきっかけづくりや搬出した間伐材を紙製品や薪等で活用し、売却代金を森林所有者等に還元する取組を提案し、採択されました。
引きこもり年数20年以上という若者も増加しており、働くことに少しの支援を必要とする若者に対して、森づくりの場で活躍できる場所づくりを進めています。

応援メッセージ

森林から琵琶湖までつながるまちの強みをいかして

東近江市長 小椋 正清

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東近江市は、標高1000m級の山々が連なる鈴鹿山脈から琵琶湖へと続く、清らかな水と肥沃な農地を有する豊かな地域です。この地域の多様な豊かさは市面積の56%を占める森林の悠久の昔からの恵みといっても過言ではありません。
1970年代に環境問題が顕在化、深刻化するなか、滋賀県は琵琶湖の環境保全を目的として「琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例」を制定し、工場排水の規制や下水道普及等に取り組む一方、琵琶湖の水資源開発と治水、社会基盤整備を目的とした琵琶湖総合開発事業に着手しました。その結果、琵琶湖の浄化や保全、治水、利水に関しては一定の成果が認められましたが、森林については、水源涵養としての役割のみが期待され、積極的な森林の活用、再生という視点での政策はなされませんでした。これに加え、外国産材の輸入の増加により、国産材価格は暴落し、林業は産業の体をなさなくなり、さらに、プロパンガスの普及により燃料資源としての森林の存在価値も失い、山村は急速に崩壊し、過疎化に拍車がかかりました。
日本は先進国の中でも森林率が格段に高く、その恵みを背景に豊かで多様な歴史文化が育まれてきました。国土面積の68%を占める森林の資源価値が崩壊することは、国土のバランスを失い、ひいては国家の崩壊につながることを、今を生きる私たちは危機感をもって自覚することが必要です。今まさに緑の国の象徴たる森林の価値を再評価し、後世に引き継いでいかなければならないと強く思うところです。
この現状を多くの方々と共有し、その課題の解決に向けて知恵を出し合い、ともに解決に向けて行動を起こしてまいりたいと考えております。多くの皆様の御支援と御協力をお願いいたします。

2021年度「あかね基金」への御支援のお願い

公益財団法人東近江三方よし基金 理事長 池永 肇恵

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本年6月に理事長に就任した池永肇恵です。みなさまには、これまで当財団に御理解・御支援を賜り、誠にありがとうございます。改めて御礼申し上げます。
当財団は、東近江市と連携し、昨年はじめてふるさと納税で「東近江の森と人をつなぐあかね基金」への資金調達にチャレンジしました。御支援いただいたみなさまのおかげで、本年度は6つの団体を支援しています。
東近江市は面積の56%が森林というまちです。東に鈴鹿の山並み、市内にはハイキングコースがある里山や散策に適した遊歩道がある森、神社仏閣のある森林などがあります。それぞれで地域の方々が保全活動をしておられます。そうした、地域の森を守る活動は一見小さな活動に見えますが、里山や森に人の手が入ることで、昨今深刻化している自然災害を防ぎ、生態系を守り、次の世代に豊かな環境を引き継いでいく、大きな意義を持っています。
昨年の「あかね基金」の支援を受けた6団体は、里山トレイルと商人屋敷の観光を合わせるコースの開発、茶畑の復活や登山口の環境整備、若者が森林管理などを経験する場づくり、里山保育指導者の育成などの事業に取り組まれています。このような森と人をつなげる多種多様な事業が東近江に広まりつつあることを感じ、さらなる広まりを期待しています。
人々の暮らしは豊かな自然に支えられています。地域の小さな活動の積み重ねを支援し、森と人をつなぐことを目指す「あかね基金」に対して、どうぞみなさま方からの御理解と御支援をお願いいたします。

  • 2022年01月04日 16:00

    目標達成のお礼

    全国の皆さまから当プロジェクトに御寄附を賜り、目標額を達成することができました。

    御支援いただきました皆さまに心から厚くお礼申し上げます。また、鈴鹿山脈から琵琶湖までつながる森里川湖の保全に関する応援メッセージも多数いただき、深く感謝申し上げます。

    皆さまからの貴重な寄附金は、本市から公益財団法人東近江三方よし基金に拠出し、「東近江の森と人をつなぐあかね基金」で活用させていただきます。

    当プロジェクトは目標額を達成しましたが、東近江市では今後も引き続き、鈴鹿山脈から琵琶湖まで森里川湖のつながりをいかしたまちづくりを推進し、100年先を見据えた森づくり、人と森林の関係性を見つめなおす活動に取り組んでまいります。

    今後とも御支援を賜りますようお願い申し上げます。

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滋賀県東近江市

東近江市(ひがしおうみし)は、滋賀県の東部に位置し、鈴鹿山脈から琵琶湖まで豊かな自然に恵まれたまちです。鈴鹿山脈を源流とする豊かな水源が市域を流れ、豊かな大地を育んできました。そして、この水の流れを巧みに取り入れ、文化や産業を発展させ、暮らしを彩り、万葉のころより綿綿と続く奥深い歴史を織りなしてきたまちです。

また、新しい発想と革新の気概をもち、東近江市から全国に広まった文化がたくさんあります。古くは木の盆や椀を作る木地師発祥の地であり、日本のものづくりの原点ともいえる場所です。近世では三方よしの精神で革新的な商法を行った近江商人の発祥の地でもあり、日本で本格的に印刷技術が広まったガリ版印刷の発祥の地でもあります。そんな先人たちの気概が息づくパイオニアシティにぜひお越しください。

東近江市へは、大阪から電車で約1時間10分、車で約1時間30分です。また、中京圏からも近く、名古屋から、電車で約1時間、車で約1時間30分です。