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【第4弾】里山を保全し野生動物の命を守る~未来のためにいま私たちにできること~

カテゴリー:自然・環境 

main_img 達成

寄付金額 2,545,400

101.8%

目標金額:2,500,000

達成率
101.8%
支援人数
111
終了まで
受付終了

岐阜県七宗町(ぎふけん ひちそうちょう)

寄付募集期間:2020年10月1日~2020年12月31日(92日間)

岐阜県七宗町

プロジェクトオーナー

七宗町では、近年、イノシシやニホンジカ、ニホンザル等の生息数の増加に伴い、農作物への被害が深刻化しており、多くの野生鳥獣を有害として駆除、殺処分されています。このため、農作物等への被害防止と野生鳥獣の個体数の管理を一体とした総合的な対策を実施するとともに、併せて、里山整備や耕作放棄地の解消を図り、野生鳥獣の生息地と農地や集落との間に緩衝地帯を設けることによって、野生鳥獣の農地等への出没を減少させるなど、人と野生鳥獣との棲み分けを進めるためにふるさと納税を募集します。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

生物多様性に迫る危機

人間活動が与える自然環境への影響

日本の生物多様性は大きな危機にさらされています。

人間活動による影響が主な要因で、地球上の種の絶滅のスピードは自然状態の約100~1,000倍にも達し、たくさんの生きものたちが危機に瀕しています。

里山などの手入れ不足による荒廃、二次林や採草地が利用されなくなったことで生態系のバランスが崩れ、里山の動植物が絶滅の危機にさらされています。

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また、シカやイノシシなどの個体数増加も地域の生態系に大きな影響を与えています。

七宗町では里山の自然を再生し、里山の風景を保全することで野生動物と共存可能な環境をつくることを目的として2017年度からこの事業を立ち上げました。

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日本の過疎地域における生物多様性の現状

里山を再生し、野生動物との共存を実現する

急速に進む過疎・高齢化の波は、野生動物と人との緩衝地帯として機能してきた里山の荒廃を加速させました。

絶滅の危機に瀕する多くの種を救わなければならない一方で、増えすぎた種や外来種とどう付き合うのかも重い課題となっています。

今回皆様のご支援により、人里と山林の間にある杉やひのきといった針葉樹を伐採し、広葉樹を植樹することで里山の再生を図ります。

寄附金の使い道

ふる里・里山再生事業
林道付近の環境整備(草刈り、清掃等) 環境整備事
環境保全林、里山整備事業
森林整備地域活動支援事業
間伐事業

寄附金の使い道

 

未来のためにいま私たちにできること

豊かな里山の姿をとりもどす

人々の里山への関心は、里山の荒廃と同様に薄れてゆき、価値の低くなった山林には手入れが行われず、美しい里山の原風景は失われつつあります。

手入れのいきとどいた里山風景というものは素朴で心の落ち着く風景であり、人々を引き付ける魅力のあるものです。

野生動物と共存していくための里山づくりを進める一方で、里山の風景を守るための景観整備も並行して進めていくことも重要であると考えます。

■里山林の再生をめざして

人里と山林の間の緩衝地帯を整備します

里山を保全・整備し、人里と山林の間に緩衝地帯を整備するための事業として、『ふる里・里山再生事業』が平成30年度に新たに採択されました。

■2018年 里山再生事業 内容・実績
●広樹林 504本(コナラ・アベマキ)
●面積
 除伐・地栫 0.320ha
 歩道整備  100.3m
 防護柵設置 338m
 看板設置  1基

■2019年 里山再生事業 内容・実績
●植栽 312本
●面積
 除伐・地栫  0.300ha
 下刈     0.320ha
 防護柵設置  220m
 看板設置   1基

■2020年 里山再生事業 内容
●広樹林 1080本(コナラ・アベマキ)
●面積
 バッファーゾーン整備 0.25ha
 維持管理(下刈) 0.36ha
 維持管理(植栽工) 0.36ha 

人里と山林の間の緩衝地帯を整備します

 

野生動物との共存

人間も動物も、多種多様な生物の一員である

本来野生動物というのはとても臆病な生き物です。
なので人間の生活圏に危険を顧みずやってくることは、昔はほとんどあまりありませんでした。

野生動物が、わざわざ人間の畑を荒しに来る要因は、

・野生動物の生活圏が減っていること

・食べるものが少なくなっていること

・人間と野生動物の生活圏の境界線が曖昧になっていること
 

などが考えられます。

かつて、森(奥山)と人の生活圏の間には、生活の場とは別に、人によって管理・利用されている雑木林や茅場といった場所がありました。
そこはちょうど野生動物のすみかとの緩衝帯の役割も担っていました。

近年は、人間の生活圏が拡大する一方で、中山間地では過疎化が進み、集落やその周辺に人の手が入らなくなりつつあります。

このように、中山間地域の活動衰退が農地への鳥獣の侵入を許し、野生動物と人との接触が増えてしまっているという状況なのです。

いっそうの人口減少や都市への人口集中、土地利用の変化が予想され、人間と野生動物とがすみわけるエリアや境界線が失われています。

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深刻な農作物への被害

被害の状況

農林水産業に多くの被害を及ぼしている鳥獣の捕獲数は、里山再生事業を始めてから減少傾向にあります。
平成30年度の県の調査によると、イノシシは約10,716頭、ニホンジカは約14,061頭、ニホンザルは約1,314頭となっています。

各都道府県からの被害報告によると、平成30年度、鳥獣による農作物の被害金額は158億円前後で推移し、平成29年度の被害総額は約164億円となっています。

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これを種類別にみると、特に、イノシシ、ニホンジカ、ニホンザルによる被害金額が、獣類被害の約8割を占めています。殺害数を増やしても、農作物被害の根本的な解決にはなっていないのです。

廃棄する農作物の適切な処理や雑草がおいしげる耕作放棄地の整備など鳥獣を引き寄せない営農管理や侵入防止柵の設置防御など、鳥獣が棲みにくい環境を整備し、里と山の「すみわけ」を行う環境整備こそが、問題の解決につながります。

七宗町では里山整備事業を立ち上げてから、被害は減少傾向にあります。今後も、有害鳥獣を殺処分しなくてもよい環境づくりを目指します。

 

寄附者の方へ

七宗町からのメッセージ

本プロジェクトも4年目となり、ご協力いただいております皆様におかれましては、深く御礼申し上げます。今年も、昨年ご支援していただきました皆様の御寄附をもとに、里山再生に向けて精一杯取り組んでいきます。

昨年は、野生動物の餌場を確保することを目的とし、針葉樹を伐採し、コナラやアベマキといった実のなる木の植栽を行いました。

今年は、昨年同様に実のなる木を植栽していく一方、美しい里山風景の再生にも焦点をあて、立ち寄る人々に里山の良さに触れていただけるような景観の整備にも力を入れていきたいと考えております。ご支援よろしくお願いいたします。

 

お礼の品一覧

現在進捗情報はありません。

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